「性能」、「物性」、「処方」の3者をリンクさせる

「処方」を設計し「性能」評価を繰り返すだけではなく、「処方」が持つ「物性」にも注目した研究開発を行っています。「物性」に対する理解なくして消費者の求める使用感・使用効果という「性能」を実現することは難しいとBHIは考えます。

典型的な処方開発プロセス

典型的な処方開発プロセスは左図のサイクルで表現されます。目標とする性能に対して処方を設計し、その処方の性能を評価します。そして、目標とのギャップを認識し、処方設計へフィードバックするサイクルを何度も繰り返すことでゴールに向かうやり方です。
このプロセスでは、処方変更と性能の変動の間の因果関係が必ずしも明確ではありません。よって、得てして「勘」と「経験」に頼った処方開発が行われ、効率性と成功確率という点でどうしても劣ってしまいます。また、目標とする性能に辿りついたとしても、何故その処方でなければならないのか、その処方が最適解なのかという疑問に答えることができません。つまり、ベターな処方は開発できても、それがベストな処方であるとは限らないのです。

 

BHIにおける処方開発プロセス

BHIにおける処方開発プロセスは、目標とする性能を製品の物性に落とし込むことから始まります。このことによって、理想の製品とはどうあるべきかという定義が物理的な数値に落とし込まれ、目標が明確になります。
次に、目標とする物性を実現する処方を設計します。物理的な数値をベースに設計を行うため、数ある原材料の中から最も条件にあったものを効率的に見つけることが可能になります。
また、「コスト」や「指定の原材料」という処方設計に制限がある場合でも、物性をベースに考えることで、制限の中での最適解をお客様に提供できるとBHIは考えています。
BHIでは、化粧品の物性を測定する専用の機器(物性評価機器)を保有しています。市販されている様々な製品や試作品の物性を測定し、日々データの蓄積を行っています。